血管炎症反応の構造解明 新型コロナで大阪大チーム

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新型コロナウイルスに感染した患者の血管で炎症反応が起こる仕組みを解明したと、大阪大の岸本忠三(きしもと・ただみつ)特任教授らのチームが24日までに、米科学アカデミー紀要電子版に発表した。新型コロナでは肺炎の重症化が指摘されており、岸本特任教授が開発に関わった関節リウマチ治療薬「アクテムラ」の有効性が期待できるとしている。

 チームによると、新型コロナに感染すると血中でタンパク質「インターロイキン6(IL6)」が増加。IL6が血管の細胞を刺激し、血液凝固を促す別のタンパク質「PAI1」を多く発生させていた。新型コロナ患者のPAI1の血中濃度は、細菌性敗血症や重いやけど患者に匹敵する高さであることも判明した。

 PAI1が増えて肺で血栓が発生すれば、肺炎の重症化につながるとされる。アクテムラを使えば、PAI1の発生を抑えられたという。

 アクテムラは、重症の新型コロナ感染症に対する治験が各国で行われている。

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